プールのすすめ!いちから泳げるようになろうVOL.7(クロール 完成編)

いよいよ日本にも暑い夏がやってきました

夏と言えば、海・プールと水に触れ合う機会が沢山あります

そんな開放的な季節を楽しく過ごすため、また自身の身を守るためにも

泳げる!または水に慣れるという事は、とても重要ですね。

では、段階を踏んで泳げるようになる過程を見てステップアップしていきましょう

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【水の特性】

①浮力がある

浮力により体重による負荷を軽減できます。

腰まで浸かると⇒体重の負荷は50%~60%に

胸まで浸かると⇒体重の負荷は約30%

肩まで浸かると⇒体重の負荷は約10%

普段、陸上でかかる体重負荷が水に入るだけで

こんなにも軽減されます。関節にかかる負荷が減るという事にも

繋がるため、膝や腰が悪い方にも優しい環境です。

②抵抗がある

水の密度は空気の約800倍です

また動きに対する抵抗が大きくなるため、地上のように早く動くことが

できません。早く動かせば抵抗が大きくなり、ゆっくり動かせば抵抗が減ります。

どの方向の動きにも抵抗が掛かるため動きの強化に役立ちますし

水の中で動くだけで普段の生活より強度が上がるため何をしても筋トレとなります。

最高!!

③水温がある

非常に速いスピードで体温が奪われる環境です

そのことにより体温調節機能が鍛えられ、なんと免疫機能の向上も見込めます

水中活動は自律神経にも良い効果があります。

冷たい刺激により体の様々な機構が働き身体を元気にしてくれます

体温維持するためにカロリー消費も多くなりダイエット効果も期待できますね

④水圧がある

水中では常に水圧がかかっています

水中では心臓から送り出される血液量は陸上の1.5倍!!

血液循環が良くなり、水深が深くなると当然水圧も上がるため

ふくらはぎからの血液の戻りが良くなり浮腫みの改善も見込めます

常に水圧がかかっている状態では

自然に息を吐くことが難しく自身の意思で息を吐くことになり

呼吸筋も鍛えることができます。

【水が苦手な理由】

水が怖い理由はいろいろとあります

①プールが広い

自宅のお風呂の水量が基本の風景となりますが

プールの大きさは子供にとっては大海原の感覚で怖さがあります

②水の温度が冷たい

またまたお風呂ですが暖かい水を使っているため

プールの冷たい水も慣れないうちは嫌がる一因となります

③顔や目に水が入る

顔に水がかかる刺激や目に水が入る刺激は

とても強い印象に残ります。これが水に対しての嫌悪感に変換されてしまします。

④息ができない

水の中では自由に呼吸ができません

知らずに水の中で呼吸をしようとして水を飲んでしまうと更に恐怖が増します

プールを嫌がる要因

沢山ありますが、ひとつづつ繰り返し繰り返し練習すると

怖さの壁を越えられ、それが自信となります。

【泳ぐ練習項目(クロール 完成編)】

では、今日はいよいよ泳ぎの練習、クロール完成です!!

クロールの練習項目、足と手を共に動かし

呼吸を繰り返し長い距離を自身で進むことにチャレンジ!が次の課題です。

実際の泳法完成、さらに水泳が楽しくなる段階です

①陸上で手と呼吸の動作確認

⇒もっとも安定した陸上で手と呼吸動作確認を行います

★両腕を前に伸ばし手を揃える→まずは顔を上げて手の動作確認

 →泳ぐ姿勢に近づくように顔を床に向け手と呼吸のタイミングを合わせる

※手のタイミングは、1で太ももたたき、2・3でゆっくり回して戻してくる

※呼吸のタイミングは、手で太ももを叩いたら横を向き呼吸し水上の自身の手が見えたら

 顔をつける

※必ず自身の視界の中で手を動かす事(水中も水上も)

※手を前に戻すときは、腕で耳を擦り戻してくる

※肘は曲げずに真っすぐのまま、手の平は最後まで後ろを向けたままで行う

顔を上げるタイミング
顔を戻すタイミング

プールサイドを掴み手と呼吸練習をしてみる

⇒手を前に伸ばし、プールサイドを掴み手と呼吸のタイミング練習をおこなう

★顔をつけてプールサイドを掴む→水の中で手を動かし呼吸とのタイミングを覚える

 →バタ足をしながらタイミングを覚える

壁を持ち立ったまま息継ぎ練習
キックしながら息継ぎ練習

※水中の腕は伸ばし深い所を通るように動かす

※肘を曲げないように注意する

※水の中は速く!水上はゆっくりと手を動かす

③ビート板を持ってキックしながら手と呼吸の練習

⇒手にビート板を持ち行うことにより、不安定性を増していく

★ビート板の手前を掴み顔をつけた状態でキックしながら手を回す

 (浮き具を腰につけてもOK)

 →まずは得意なほうだけ練習し、余裕があれば苦手方向も行う

ビート板を持って顔上げるタイミング
ビート板を持って顔を戻すタイミング

※腰に浮き具を付けた場合は、少しづつ紐を緩めて必要なくなったら外す

※呼吸のリズム、手のリズム、息継ぎのリズムを意識する

※キックがメインで、手はオマケぐらいのイメージで手を回す。

※回す側の手は、ビート板の手前から手を入れビート板の下に手を伸ばす

 (手の入水位置を覚えるため)

④補助具なしでクロール練習をしてみる

⇒補助具無しでの練習、クロール動作の完成形

★手をコーチに支えてもらい、手の水中の補助や呼吸の補助も入れてもらい行う

 →自分ひとりで行う

コーチに引っ張ってもらいながら
一人で行う

※呼吸のリズムを意識する

※手のリズムを意識する

※キックがメインで手はオマケ

※足が床についてから顔を上げる

※前に伸ばした手が水面に出ないように注意する

【まとめ】

ここまでは、水に浮いて自身で進むための手の練習項目や水の特性を紹介しました

クロールで進むためには、キックと手、呼吸動作の感覚を覚えることが、とても大事です

クロールで進むためのポイントとしては

①前に伸ばした手は重ねないように横に揃える

⇒手を毎回重ねて泳ぐことが無いため

②顔を水につけてからスタートする

⇒水の抵抗を軽減するため

③呼吸のリズムを意識して行う

⇒顔を水につけたら1~2秒、息を止めてから鼻から息を吐く

④頭上に伸ばした手は水面下に置くこと

⇒水の上に手があると水を掻くときに空気を掴んでしまうのと

 足が下がりやすくなるので、手は水面下に

⑤必ず足が床についてから顔を上げる

⇒足が床に着く前に顔を上げると水を飲んでしまう可能性が高くなる

上記5つの浮くための姿勢ポイントは引き続き必ず意識をしてください。

そして手のポイントは

①手のリズムを意識する

⇒1で太もも叩き、2・3でゆっくり前に戻す(水中動作は出来るだけ早く行いましょう)

②呼吸のタイミングを意識する

⇒手で太もも叩いたら横を向き、水上の自身の手が見えたら顔を水中に戻す

③必ず手は前で揃えてから次の手を動かします。

⇒毎回、伏し浮きの姿勢に戻し安定してから次の動作へ移行する

⇒だんだんと手が揃う直前に手を入れ替えるようにタイミングを早めていく

これが出来れば、クロール完成です。

今後の違う泳ぎにつながる要素が満載、特に水中での手の意識が大事で

手の平で水を押す感覚、自身の視界の中で動かす感覚を養います。超重要!!

教える側も、そのことを知っているだけで全然上達度が変わってきます。

ぜひ心のどこかに置いておいてください。

【教える時のポイント】

泳ぐ動作って視界から手が消えることが難点です

そのため身体に、どのような感覚があれば正しくでいているか

という感覚を伝えることが大事です

⇒感覚が意識できれば自身で出来ているのか?いないのか?確認できます。

教えるポイントは

やはりキック動作が一番大事です

⇒キックが出来ていれば身体が水面近くで常に泳ぐことができます。

 強いキックがあれば呼吸動作で多少、頭が上がりすぎても身体が沈むことがありません

 頑張ってキックしましょう!!

最近では優秀なギアが沢山あります。

見た目から入るのも、ひとつの手です。いろいろと見てみてください。

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