プールのすすめ!いちから泳げるようになろうVOL.4(キックで進もう編)

いよいよ日本にも暑い夏がやってきました

夏と言えば、海・プールと水に触れ合う機会が沢山あります

そんな開放的な季節を楽しく過ごすため、また自身の身を守るためにも

泳げる!または水に慣れるという事は、とても重要ですね。

では、段階を踏んで泳げるようになる過程を見てステップアップしていきましょう

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【水の特性】

①浮力がある

浮力により体重による負荷を軽減できます。

腰まで浸かると⇒体重の負荷は50%~60%に

胸まで浸かると⇒体重の負荷は約30%

肩まで浸かると⇒体重の負荷は約10%

普段、陸上でかかる体重負荷が水に入るだけで

こんなにも軽減されます。関節にかかる負荷が減るという事にも

繋がるため、膝や腰が悪い方にも優しい環境です。

②抵抗がある

水の密度は空気の約800倍です

また動きに対する抵抗が大きくなるため、地上のように早く動くことが

できません。早く動かせば抵抗が大きくなり、ゆっくり動かせば抵抗が減ります。

どの方向の動きにも抵抗が掛かるため動きの強化に役立ちますし

水の中で動くだけで普段の生活より強度が上がるため何をしても筋トレとなります。

最高!!

③水温がある

非常に速いスピードで体温が奪われる環境です

そのことにより体温調節機能が鍛えられ、なんと免疫機能の向上も見込めます

水中活動は自律神経にも良い効果があります。

冷たい刺激により体の様々な機構が働き身体を元気にしてくれます

体温維持するためにカロリー消費も多くなりダイエット効果も期待できますね

④水圧がある

水中では常に水圧がかかっています

水中では心臓から送り出される血液量は陸上の1.5倍!!

血液循環が良くなり、水深が深くなると当然水圧も上がるため

ふくらはぎからの血液の戻りが良くなり浮腫みの改善も見込めます

常に水圧がかかっている状態では

自然に息を吐くことが難しく自身の意思で息を吐くことになり

呼吸筋も鍛えることができます。

【水が苦手な理由】

水が怖い理由はいろいろとあります

①プールが広い

自宅のお風呂の水量が基本の風景となりますが

プールの大きさは子供にとっては大海原の感覚で怖さがあります

②水の温度が冷たい

またまたお風呂ですが暖かい水を使っているため

プールの冷たい水も慣れないうちは嫌がる一因となります

③顔や目に水が入る

顔に水がかかる刺激や目に水が入る刺激は

とても強い印象に残ります。これが水に対しての嫌悪感に変換されてしまします。

④息ができない

水の中では自由に呼吸ができません

知らずに水の中で呼吸をしようとして水を飲んでしまうと更に恐怖が増します

プールを嫌がる要因

沢山ありますが、ひとつづつ繰り返し繰り返し練習すると

怖さの壁を越えられ、それが自信となります。

【水に慣れるための練習項目(キックで進もう編)】

では、今日はいよいよキックで進むための練習!!

泳ぎに直接繋がる項目、足を動かし自身で進むことにチャレンジ!が次の課題です。

だんだん自分で進む感覚が出てきて、どんどん水泳が楽しくなる段階です

①プールサイドに座りキック動作の確認

⇒もっとも安定したプールサイドでキック動作の確認を行います

★両腕を後ろに伸ばし手をつく→足を延ばし水の中に全部入れる

 →足を延ばしたまま親指と親指を擦り、脚を交互に動かす

※足の甲に水が当たる感覚を養うことが大事

※膝は曲げずに脚は伸ばしたままで練習する事

手を付いて身体を安定させる
親指を擦りながら

陸上で、うつ伏せになりキック練習をしてみる

⇒手は頭上に伸ばし、泳ぐ姿勢に近づけてキック練習をおこなう

★床にうつ伏せに寝る→太ももを床から離すよう上に上に足を持ち上げる

床に、うつ伏せ
脚を上に上に持ち上げる

※足は太ももを床から離すように上に上に持ち上げる

※膝を曲げないように注意する

③ビート板を持ってキックしてみる

⇒手にビート板を持ち行うことにより、不安定性を増していく

★ビートの先を持ち顔を上げた状態でキックする(浮き具を腰につけてもOK)

 →ビート板の手前を持ち、顔を付けてキック動作を行う

 →顔を付けた状態から、呼吸動作も入れてキック動作を行う

顔を上げた状態(浮き具あり)
顔をつけた状態

顔をつけた状態
呼吸動作

※腰に浮き具を付けた場合は、少しづつ紐を緩めて必要なくなったら外す

※呼吸のリズムを意識する(1~2秒、息を止めてから鼻から息を吐く)

※呼吸の際は、アゴを水から離さないようにする

※足が床についてから顔を上げる

④補助具なしでキックしてみる

⇒泳ぐ姿勢に繋がるキック練習、泳ぐ姿勢でのキック動作の完成形

★手をコーチに引っ張ってもらいキック動作を行う→自分ひとりで行う

コーチに引っ張ってもらう
一人で行う

※呼吸のリズムを意識する

※足が床についてから顔を上げる

※前に伸ばした手が水面に出ないように注意する

【まとめ】

ここまでは、水に浮いて自身で進むためのキック練習項目や水の特性を紹介しました

自身で進むためには、キック練習を習得することが、とても大事です

キックで進むためのポイントとしては

①前に伸ばした手は重ねないように横に揃える

⇒手を毎回重ねて泳ぐことが無いため

②顔を水につけてからスタートする

⇒水の抵抗を軽減するため

③呼吸のリズムを意識して行う

⇒顔を水につけたら1~2秒、息を止めてから鼻から息を吐く

④頭上に伸ばした手は水面下に置くこと

⇒水の上に手があると水を掻くときに空気を掴んでしまうのと

 足が下がりやすくなるので、手は水面下に

⑤必ず足が床についてから顔を上げる

⇒足が床に着く前に顔を上げると水を飲んでしまう可能性が高くなる

上記5つの浮くための姿勢ポイントは引き続き必ず意識をしてください。

そしてキックのポイントは

①親指を擦りながら脚を動かす

⇒足首を伸ばし動かす意識ができます

②膝と膝を擦りながら脚を動かす

⇒膝が曲がってしまうキックの予防になります

③脚は水面に出るように上に上に持ち上げるように動かす

⇒膝曲がりキックの予防と太ももから大きく動かす意識ができます

これが出来れば、クロールを泳ぐ準備が整いました。

今後の泳ぎにつながる要素が満載、特に足を動かす意識が大事で水面上に

足を持ち上げる意識を持つことで、重たい脚が下がりにくくなります。超重要!!

教える側も、そのことを知っているだけで全然上達度が変わってきます。

ぜひ心のどこかに置いておいてください。

【教える時のポイント】

教科書に載っているキック動作って

股関節、膝、足首を適度にしならせたキックが正しいと記載されていますが

これは教えることができません。

⇒この方法で教えると確実に膝折れの、ダメダメキックの完成です。

教えるポイントは

力が入っていいので、脚を伸ばしたまま水面上に足を持ち上げるように

上に上に持ち上げることが大事です。

⇒最初は力が入り全然進みませんが

 そのうち自然と力を抜くことを覚えてくれるので、安心してください!!

 力が入っていいので正しく動かそう

最近では優秀なギアが沢山あります。

見た目から入るのも、ひとつの手です。いろいろと見てみてください。

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