いよいよ日本にも暑い夏がやってきました
夏と言えば、海・プールと水に触れ合う機会が沢山あります
そんな開放的な季節を楽しく過ごすため、また自身の身を守るためにも
泳げる!または水に慣れるという事は、とても重要ですね。
では、段階を踏んで泳げるようになる過程を見てステップアップしていきましょう

【水の特性】
①浮力がある
浮力により体重による負荷を軽減できます。
腰まで浸かると⇒体重の負荷は50%~60%に
胸まで浸かると⇒体重の負荷は約30%
肩まで浸かると⇒体重の負荷は約10%
普段、陸上でかかる体重負荷が水に入るだけで
こんなにも軽減されます。関節にかかる負荷が減るという事にも
繋がるため、膝や腰が悪い方にも優しい環境です。
②抵抗がある
水の密度は空気の約800倍です
また動きに対する抵抗が大きくなるため、地上のように早く動くことが
できません。早く動かせば抵抗が大きくなり、ゆっくり動かせば抵抗が減ります。
どの方向の動きにも抵抗が掛かるため動きの強化に役立ちますし
水の中で動くだけで普段の生活より強度が上がるため何をしても筋トレとなります。
最高!!
③水温がある
非常に速いスピードで体温が奪われる環境です
そのことにより体温調節機能が鍛えられ、なんと免疫機能の向上も見込めます
水中活動は自律神経にも良い効果があります。
冷たい刺激により体の様々な機構が働き身体を元気にしてくれます
体温維持するためにカロリー消費も多くなりダイエット効果も期待できますね
④水圧がある
水中では常に水圧がかかっています
水中では心臓から送り出される血液量は陸上の1.5倍!!
血液循環が良くなり、水深が深くなると当然水圧も上がるため
ふくらはぎからの血液の戻りが良くなり浮腫みの改善も見込めます
常に水圧がかかっている状態では
自然に息を吐くことが難しく自身の意思で息を吐くことになり
呼吸筋も鍛えることができます。

【水が苦手な理由】
水が怖い理由はいろいろとあります
①プールが広い
自宅のお風呂の水量が基本の風景となりますが
プールの大きさは子供にとっては大海原の感覚で怖さがあります
②水の温度が冷たい
またまたお風呂ですが暖かい水を使っているため
プールの冷たい水も慣れないうちは嫌がる一因となります
③顔や目に水が入る
顔に水がかかる刺激や目に水が入る刺激は
とても強い印象に残ります。これが水に対しての嫌悪感に変換されてしまします。
④息ができない
水の中では自由に呼吸ができません
知らずに水の中で呼吸をしようとして水を飲んでしまうと更に恐怖が増します
プールを嫌がる要因
沢山ありますが、ひとつづつ繰り返し繰り返し練習すると
怖さの壁を越えられ、それが自信となります。

【水に慣れるための練習項目(潜ろう編)】
では、今日は浮くための前段階!!
意外と難しい潜ることにチャレンジすることが次の課題です。
①下を向いて水に顔を付けます
⇒鼻から息を吐き鼻から水が入るのを予防します
★自分の手の平を少し水に沈めて、そこに顔つける→他人の手の平に顔を付ける
→手の平を少しづつ水中深く自然と頭全部、水没するように
※下を向くことによって、
鼻の穴が下を向くため水圧により鼻から水が入るのを防ぎます
②前を向いて潜る
⇒鼻から息を吐き鼻から水が入るのを予防をします
★まずはコーチが正面に立ち安心感を与える→だんだん視界から外れて、潜ってもらう
※徐々に呼吸のリズムを覚える
潜ったら1~2秒止めて、鼻から長~く息を吐く
(息を止める部分が無くなると、間がなくなり、段々と呼吸がしんどくなる)
③深い所に潜り、ジャンプする(ボビングジャンプ)
⇒鼻から息を吐き鼻から水が入るのを予防します
★潜るときにバンザイしながら潜り→ジャンプする時に太ももまで手を動かす
→水面まで上がってきたら息を吸う
※ここでは呼吸のリズムと水を掻く感覚、ジャンプすることにより下半身の強化に繋がる
この後の泳ぐ姿勢や、キックの前段階の練習
【まとめ】
ここまでは、水の中に潜るための練習項目や水の特性を紹介しました
いきなり泳ぐために、浮こうとしてしまいがちですが
まずは潜ることにより、呼吸のリズムを覚え
最終段階のボビングジャンプで手の掻きの練習、水を押す感覚を養い
ジャンプ動作でキック練習の礎となる下半身の筋力効果を図れます。
ただただ潜る練習ですが、今後の泳ぎにつながる要素が満載
教える側も、そのことを知っているだけで全然上達度が変わってきます。
ぜひ心のどこかに置いておいてください。
最近では優秀なギアが沢山あります。
見た目から入るのも、ひとつの手です。いろいろと見てみてください。
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